――関田選手に。 1セット目にダイレクトのスパイクが顔面に当たりましたが、その時の状況を教えてください。また、その後すぐに相手の2枚時の攻撃の時にブロックを止めて、そこから一気に流れを引き寄せたように見えましたが、そこまでの流れをどんな感じで捉えていましたか？

関田：あの時は痛かったです（笑）　目に当たって、その時はよく目に当たるんで、またやったと思って…。その時になかなかうまくサイドアウトが取れてなかったので、 ちょっとこれで時間使おうと思って、ああいう形になれたので、まあ、結果的によかったなと。痛みをちょっと自分の活力のようにできたので…、痛かったですけど。ブロックを止めた時は、僕の役割は、自分のところをちゃんとタッチを取ったりとかすることがメインなので、なかなか止めることも数少ないんですけど、その中で止めることができて、よかったなと思います。

――3選手に。今年メンバーが大きく変わって、周りから勝つことを期待されるチームになっていたと思いますが、その中でリーグで苦しんでいた時はどんなふうに感じていたかということと、最初のタイトルを取れた心境をお聞かせください。

関田：新しいメンバーと一緒にやることによって、いろいろ難しい場面や状況は必ず起こると僕は思っているので、そこは受け入れないといけないところだと思って、僕はずっと我慢してやってきました。こうして結果が出たのも、今までそういうふうにもどかしさを感じつつやった中でも、前を向いてみんながやってきたことが結果につながったと思います。

西田：僕自体も、（イタリアリーグに在籍した）去年も正直言って、自分の中で勝ち星をいっぱい重ねられたシーズンではなかったので。自分の力不足もあって、チームを2部に降格させてしまったという現状もありますし。今年日本に戻ってプレーする上で、より勝ちたいという気持ちはありましたし、その中でも何を求めるのかというところで、やはり優勝というものがほしかったので。それに向かってリーグも最初やっていこうというところではあったのですが、なかなかそこでも勝てないっていうところのもどかしさがあったりだとか…。

でも、やっぱり試合は来るので、それに対してチームをどうみんなで良くしていくかっていうことの繰り返しであって、そこが今この天皇杯ですけど、よりはまってきたチーム自体、全体が、全員がやっとこのチームにフィットしてきたっていう感覚ではあるんですけど。まだまだジェイテクト自体も良くなると思いますし、個人としても良くはなると思うので、これから、自分たちの成長もすごい楽しみですし、チームとしてもより強くなれるのかなっていうふうに思います。

柳田：周りのファンの方だったり、バレーボール関係者の方に期待していただくというところに関しては、ただで期待してもらうことというのは絶対にないので、非常に嬉しいことですし。だからこそ、今ここにいる3人もそうですけど、プロフェッショナルとして、そういった期待に応えるというのは、1選手として必然的なチャレンジだと思います。ただ、それとは別にこうやって新しい選手が入ってきたりとか、その中でケミストリーというか、どうやって化学反応を起こしていくかっていうところは別問題だと思うので。

そういった周りの声にいい意味で踊らされることなく、1日にできることをしっかりと追求して、今日の結果もそうですけど、それの繰り返しによって掴めた結果だと思います。それを来年のリーグに向けて再確認して、 さらに強いジェイテクトをお見せできるようにすることが、今の僕たちの最大の仕事なのかなと思うので、気負うことなく、これからも自分たちらしいプレーを見せていければと思います。

――西田選手に。昨日もおっしゃっていた東京体育館でプレーすることが小さい頃の夢だったということについて。2日間プレーしてみての感想と、その頃その夢を見ていたご自身に対して、何か言ってあげたいことがあれば教えてください。

西田：この2試合、ものすごく濃い試合になったと思いますし、その中でこうやって勝てたという、自分の中でいい印象をつけることのできた大会でもありました。小学生の頃に全国大会で来た時は（別の会場で試合をしたので）、単純にこの東京体育館を歩いただけでした。勝ち上がればここで試合ができるという日程だったのですが、勝てずに終わってしまった悔しさもありました。その後、春高の時も夢が叶わなかったのですが、バレーボールをやめずにここまでやってきて、こうやって自分の目標としていたもの、形は違いますけど、目指してたものに辿り着くことができました。そういったものを今、遅くなってでも体現できるように努力し続けている自分に対して、まだ褒めるべきではないですけど、とりあえずこの優勝という形で終われてよかったと言ってあげたいです。

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