2022-12-29 07:25 追加
石川祐希ミラノ、ロンバルディアダービーは相手モンツァに軍配 イタリア1部
ミラノ ゲームレポート
Others / 全日本代表 男子
イタリア男子バレーボールリーグセリエA後半第2節、リーグ8位の石川祐希所属ミラノは現地時間12月26日(月)にホームで同9位のモンツァと対戦し、1-3(18-25, 22-25, 25-22, 22-25)で敗れました。
石川祐希はこの試合スタメンで出場し、チーム2位タイの11得点をあげましたがチームを勝利に導くことはできませんでした。
第1セットスタメン
ミラノ
OH:石川、エバディプール(イラン)
MB:ヴィテッリ(イタリア)、ロセル(アルゼンチン)
OP:パトリィ(フランス)
S:ポッロ(イタリア)
L:ペサレージ(イタリア)/ コロンボ(イタリア)
モンツァ
OH:マー(カナダ)、ダヴィスキバ(ベラルーシ)
MB:ガラッシ(イタリア)、ベレッタ(イタリア)
OP:シュワーツ(カナダ)
S:ツィンマーマン(ドイツ)
L:フェデリチ(イタリア)
●試合レポート
モンツァは本来スタメンオポジットであるグロゼル(ドイツ)が肩の不調でベンチアウトしていました。
第1セット、そのグロゼルの代わりに入ったOPシュワーツが序盤から続けてスパイクを決めて3-4とモンツァが1歩リードします。そこからミラノもOH石川のサーブからOHエバディプールがスパイクを決めるなどして2連続ブレイクで8-7と一時逆転しますが、直後のSツィンマーマンのサーブからモンツァの堅い守備にミラノがなかなかサイドアウトを取れず4連続ブレイクを許してしまい8-12とモンツァが一気に抜け出します。この後もモンツァはOHダヴィスキバが緩急をつけたサーブで3連続エースを決め、更にMBガラッシにもエースが出て10-19とミラノを大きく突き放します。ミラノも相手のアタックミスやOH石川のスパイクなどで4連続得点を決めて14-20と点差を縮めますが、その後はOHマーのスパイクやサービスエースなどでモンツァが流れを渡さず、最後はOPシュワーツの高さのあるスパイクが決まって18-25で第1セットをモンツァが取ります。
第2セット、出だしからOH石川がOPシュワーツをブロックでしとめるもすぐさま自身もブロックに捕まり、更にモンツァサイド陣が続けてスパイクを決めて2-5と再びモンツァリードで試合が進みます。モンツァはMBガラッシのエースやOHマーのアタック、ミラノはOPパトリィのエースやMBロセルのアタック・ブロックなどで得点を重ね12-14となると、そのロセルのサーブからエバディプールに代わって入ったOHメルガレホ(キューバ)がスパイクを決めるなどして14-14とミラノが同点に追いつきます。
しかしそこからマーOHの連続ブロックでモンツァが15-18と再びリードを広げます。ミラノもOHメルガレホのエースでブレイクするも、堅いディフェンスからOHダヴィスキバのスパイクやMBベレッタがOHメルガレホをブロックで止めるなどして21-24とモンツァが終盤抜け出すと、最後はOHマーのスパイクが決まって22-25でこのセットもモンツァが続けて取ります。
第3セット、ミラノはOHメルガレホとMBピアノをスタートから起用。序盤からSポッロが2連続エースを決めて3-0とミラノが走ります。そのSポッロのタッチネットで7-7と同点に追いつかれてしまいますが、石川のサーブからカウンターでOHメルガレホとMBロセルがスパイクを決めて12-9と再びミラノが引き離します。モンツァのサーブにOH石川が徹底して狙われますがそこをなんとか耐え、OHメルガレホを中心にコンスタントに得点を重ねることができたミラノが19-16とリードを保ったまま終盤を迎えます。そのまま最後はMBロセルがスパイクを決めて25-22でこのセットをミラノが取り返します。
第4セット、ミラノはMBロセルがOPシュワーツのスパイクをブロックで止めるも、すぐさまOPシュワーツの強烈なサーブからMBロセルとOPパトリィが相手ブロックにスパイクを止められて3-5とモンツァがリードします。
その後もモンツァのサーブと堅い守備からのカウンターでOHダヴィスキバやOPシュワーツがスパイクを決めて6-10と点差を広げます。ミラノはOPパトリィ、モンツァはOHマーを中心にサイドアウトを取って11-14と試合が進みますが、そのOHマーをMBロセルがブロックし、更にOH石川がカウンターでパイプ攻撃を決めてミラノが13-14と1点差まで詰め寄ります。しかしミラノはあと1点がなかなか取れず、逆にOH石川のスパイクミスとOHダヴィスキバの高速無回転サーブがLペサレージを吹っ飛ばして16-20と再びモンツァにリードを広げられてしまいます。そこからミラノもSポッロのサービスエースなどで応戦するも、OPパトリィがOPシュワーツに止められ、OHダヴィスキバの高速パイプ攻撃で20-24とモンツァがマッチポイントを握ります。最後もOHダヴィスキバがスパイクを決めて22-25でこのセットもモンツァが取り切り、ロンバルディアダービーはミラノが1-3でモンツァに敗れる結果となりました。
MVP:OHヴラド・ダヴィスキバ(23得点(うちサーブ4、ブロック1)、アタック決定率64%)
石川はチーム2位タイの11得点(うちブロック1)、アタック決定率45%、サーブレシーブ成功率44%(受数39、失点1)の活躍でした。
ミラノはこれで通算6勝7敗17ポイントで暫定8位を維持。
次の試合は現地時間12月29日(木)20:30(日本時間翌4:30)から、コッパイタリア準決勝進出をかけてアウェイでルーベ・チヴィタノーヴァと対戦します。
●石川選手試合後コメント
スタートは悪くなかったですが、相手のサーブが非常に強力でそれに自分たちが苦しめられました。 第3セットは特にサーブが改善されたので、ペースを上げてゲームを進めることができました。 4セット目はスタートは悪かったのですが、なんとか一度は追いつくことができました。しかし相手が再びサーブで攻めてきたときにはもう挽回できませんでした。 コッパイタリアですか? 今日はこのような試合になってしまいましたが、あと数日で大事な試合があります。 昨年、自分たちは同じ試合でチヴィタノーヴァに勝ちましたが、試合では彼らからの激しい攻撃が予想されるので、特にメンタル面の準備をしなければいけません。
(legavolley.it内の記事を翻訳引用)
文:堤敏樹
(『トシキブログ』より。※ブログでは試合の感想なども掲載しています)
写真:LegaPallavploSerieA
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