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バレーボールマガジン>インタビュー>カーテンコール 富松崇彰さん(東レ)「印象に残った試合ベストは2回めのリーグ優勝、春高、内定でサントリーと対戦した試合。あとはヨネに全部任せます!」

インタビュー

2023-02-02 17:50 追加

カーテンコール 富松崇彰さん(東レ)「印象に残った試合ベストは2回めのリーグ優勝、春高、内定でサントリーと対戦した試合。あとはヨネに全部任せます!」

富松崇彰さん インタビュー

V1リーグ 男子

元日本代表で東レアローズのミドルブロッカー、富松崇彰が昨季限りで現役を引退した。現在は東レアローズのサポートスタッフとしてチームに残っている。現役時代の思い出などを振り返ってもらった。(取材は2022年4月に行われた)後編は篠田歩監督や同期の米山裕太選手、印象に残った試合などを聞いた。

――篠田監督について。

選手時代は尊敬する先輩で助けてもらうことも多かったですし…。コーチ時代も、選手でもともといたから凄く近い感じで、密にコミュニケーションを取れてたかなと思います。監督になってからは自分からは行かなかったですね。前だったらふざけに行ってましたけど、たまにはあってもあんまりしないようにしてました。やっぱり監督の立場もあるし、いろんな選手とコミュニケーションを取って把握しないといけないんで、あえて距離を置くというか。前ほど近くにはいないようにしました。

――同期の米山裕太選手について。

ヨネは困ったときに一番助けになる選手ですね。チームがきついなって時はだいたい感じることは一緒で、どう思う?って聞いたらやっぱりそうだよなって同意が多い。ここまで一緒にやってきてるから、身体の状態とかも唯一わかってくれるし、ヨネもそう思ってくれてるってのはあると思う。ヨネには松本さんを超えるくらいまで頑張ってほしいですね。

――ブロックについて。

自分の動きは感覚でしかないんで、どこをどうしたらこう動けたって自分で動作分析してないんでわかんないんですけど。言語化は難しいんですが…頑張ってました(笑) セッターの癖もあるかもしれないですけど…今だったらデータが当たり前にあって、ここ通ったらこっちはないとかこの辺で打ったらここに来ることは少ないとか…。当時も出てたんですが、基本僕は全部考えてなくて、セッターがトスを上げた後に反応して動くだけですね。リードっていうか、勝手に跳んだりコミットしたりする時もありましたし。あとはボールがセッターの手を出た初速で判断するとか。速い遅いでレフトかライトか、とか。データは勿論見て、その通り…僕は試合で3つくらいしか覚えられないんですよ。ライトからクイック多いって言ってた、来た、これだ!ってくらい(笑) 無で頑張ってました。今は皆もっと頭に入ってますね。

――大きな欠場はなかったが、コンディション作りで意識したことは。

年いってからは食事やトレーニングをかなり気を遣いましたけど、正直その場その場でなんも考えてないですね(笑) 与えられたメニューはこなしますけど…いや、ちょっとサボったかもしれませんね。怪我が増えてから体に気を遣うようにはなりましたね。32-33歳くらいからは、どのトレーニングしたらどうなるかをいろいろ試しながら、これはいいなとかこれは案外よくないなとかいろいろ考えてやってましたね。

――スパイクについて。

昔は何も考えずあげてもらったトスを打つって感じだったんですけど。藤井になってから速く打つのが一つの武器としてありました。Bクイックのコースも…藤井に打たされてたみたいなもんですね。あの速さではなかなか打ち分けるのも難しいんで、ブロックがいるかいないかで打ってただけです。とりあえず最速で打てる状態で待ってて、コミットが来てたら違うほうに打つ。2枚目は考えない。いないと思って打つしかなかったです。状況判断してる場合じゃない。速すぎて(笑)ブロックがいるかいないかの判断だけでしたね。

――サーブについて。

ジャンプサーブは入らないからやめようと。あと、腰が痛かったんで…。練習もできないしサーブも入らねえしこれはフローターだなって。最初はチャンスサーブしか打てなかったですけど、動作分析してジャンプフローターはこうしたらいいって教えてもらってからかなり良いサーブが打てるようになったと思います。

――代表とチームのバランスは。

代表に行くのは体が元気だったらいきましたね。だいたい年を重ねるごとに、リーグ終わった後はどこかしら痛いんですよね。この状況で行ったら更に壊れるなっていうのがあって、無理ですっていうふうになって。コンディションが整わない…リーグやって黒鷲やって代表やって試合しては体がもたないなって感じでしたね。

――入替戦と今季の年明けにコートキャプテンをされたが。

監督の指示でしたね。別にやることは変わんねえなって感じですね。だいたいコートに入ればチームをどうしよう、相手をどうにかしようみたいなことは常に考えてるんで、コートキャプテンだから何か変えなきゃいけないってのは考えてなかったです。ただ、コイントスをやる係が俺になったな、みたいな感じですね。それくらいしか思ってないです。チームをまとめようとか鼓舞しようとかは常に思ってるんで、それはいつも通りですね。

――東レ内のMBとの関係性は。

直近で健太郎に関しては、凄くなるべくしてなったと思うんで。なんやかんやこうしたほうがいいとかは言ってましたけど、結局あいつは自分でものにして自分なりにやってあそこまでなった選手だと思います。
伏見とか小宮とかは…当時僕がいたから出られなかったのは申し訳ないですね(笑)僕がいつまでも動けてたんで。でも、試合に出たら確実に結果を残す選手なのは間違いないんで。試合に自分が出てなんぼだろと思って他のチームにいくのも、このチームで奪い取ってやろうっていうのも間違いではないんで…実際彼らは試合に出る機会が増えてるのでかなり良い選択だったと思います。

――新人選手とすぐ仲良くなる秘訣は。

軽い感じでしゃべってますね。軽く軽く触れあってる感じですかね。たまにはえらそうにしますけど。コミュニケーションはとりあえず話してみてって感じですかね。ひとりでいるのが好きなやつなのか、ガンガン行っていいのかいけないのかは喋ってみないことにはわからないので。

――昨季の仙台、サントリー戦でみられたような、劣勢でも気持ちで引っ張る姿勢に関して。

やられるときはやられるからしょうがないですけど、その中で何ができるかじゃないっすかね。やられてムード落ちてて上げろよって言われても上げたところで勝てんの?って思う人もいるし…ムードは勝手に上がってくるものでもあるし…ただなんか爪痕残さないとみたいなとこがあって。それで仙台の時はブロックが出て。なんですかね、たまたまですね(笑) そのまま終わったら面白くねえよな、みたいなのは多分観てたら思うとこだと思う。何かしらこう、感じるところを作らないと。仙台は地元だし、久しぶりにやったし…残さないとって。まあそれは常に思ってますけどね。

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