全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


バレーボールマガジン>会見・コメント>フィリップ・ブラン監督「今シーズンのスローガンは『ALL for PARIS ~Catch Our Dream~』。目標はパリ五輪出場権獲得の夢を実現すること」(男子日本代表 会見全文)

会見・コメント

2023-04-14 11:23 追加

フィリップ・ブラン監督「今シーズンのスローガンは『ALL for PARIS ~Catch Our Dream~』。目標はパリ五輪出場権獲得の夢を実現すること」(男子日本代表 会見全文)

全日本代表 男子

●南部正司男子強化委員長

フィリップブラン監督とは常に男子の強化について話しているのですが、それをまとめたものを少しお話をさせていただきます。
直前に迫っているパリ五輪に向けては強化に集中、そして2028年のロサンゼルス五輪に向けては常にチーム力の底上げをしていかなければなりません。そういう意味で、新たなオリンピックでメダルを取れる可能性の選手たちを育てていかなければという話は常にしております。そういった中、今年から来年に向けて、 目標であるパリ五輪の出場権獲得を実現するためには、2022年世界選手権での課題克服と、そして先ほども申し上げましたが、新戦力の誕生が必要不可欠になります。そこで、ブラン監督が主導のもと、若手有望選手を対象に昨年の12月に合宿を1回、そして、この2月から3月の初旬にかけて強化合宿ならびに海外遠征を実施しました。

選手選考のところに関しては、2023年度は大会数が非常に多く、スケジュールがタイトになることから、昨年同様、チームを2つにします。2つのチームを作った中で、各大会にベストなチームを作ってやっていくという方針になります。
そして、まずはベストなチーム編成で、即戦力で現有戦力を集中させて、各大会の好成績を狙っていくということになります。もうひとつは、次のオリンピックのロサンゼルス大会で活躍できる選手もしっかりと育てていかなければなりません。本来であれば、オリンピックまでの期間は4年間ありますが、今年はパリ大会につきましては3年間でオリンピックが来てしまうというサイクルになっておりますので、強化育成もしながらチーム力をアップしていかなければならないという非常に難しい期間となっています。そのため、ベストのチームにできればと思っています。

それでは、2つのチームをAチーム、Bチームという表現とさせていただきますが、Aチームの年間の活動について説明します。4月9日にNTC(味の素ナショナルトレーニングセンター)にリーグ戦を終えた選手たちが集まってきます。4月26日頃、Vリーグのファイナル4でリーグ日程を終了した選手が合流し、最後に5月3日、Vリーグのファイナルまで戦った選手たちも集まるという形になっています。NTCの合宿後は富山で5月14日から20日まで合宿し、この間に中国代表チームと親善試合を2試合行う予定にしております。
そして、愛知の方に場所を移しまして、愛知県内で合宿をして、VNLに入ることになります。VNLでファイナルまで残った場合は、7月24日まで大会に参加し、若干休息を与えて、再度またNTCに集合します。アジア選手権終了後、沖縄の方でキャンプをして、NTCに戻り、 そしてOQT(『FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023』)という最大の目標達成のための大会に入ります。

Bチームに関しては5月中旬から9月中旬頃まで活動をしながら、Aチームに選手の怪我など何か緊急事態があった場合に、このチームからすぐに戦力が補強されるというスタイルでやっていければと思っています。

VNL初戦のイランは我々が最も注意すべきアジアの最大のライバルであり、そしてセルビアにはOQTで対戦する相手です。この辺りもしっかりと、初戦の第1戦、2戦から本当に気が抜けないような大会が始まるので、その準備が必要と考えています。

ワールドランキングのポイントに関係する大会が先ほど申し上げましたように、8月にイランのテヘランで開催されるアジア選手権です。これは完全にアウェイでの大会になりますが、イランとの対戦があります。そして、今年の最後の大会はOQTです。『FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023』として、9月30日から10月8日まで開催されます。ここで最大の目標が達成できるように頑張っていきたいと思います。
強豪チームの中で勝つのは厳しい戦いですが、全力で戦ってまいりたいと思っています。

現在のワールドランキングは、日本は今7位にいます。アジアのライバル、イランが10位 で、その他のアジアのライバルはカタールが25位、中国は26位となっています。イランとの差は順位で言えば3つ、ポイントでは10ポイントしか開いていません。
そして、上のアメリカとの差は約60ポイントぐらいありますので、簡単にここの順位を超えるというのは難しいですが、着実にポイントを加算加載して、できるだけいい状態をキープしていければと考えています。

Bチームの大会スケジュールも紹介しておきます。『第19回アジア競技大会』が9月19日から9月26日に中国の杭州で行われます。そして、『FISUワールドユニバーシティゲームズ』も7月29日から8月7日に中国の成都で開催されます。

Aチームはスケジュールがタイトな中進んでいきますが、Bチームとユニバに関しましても、こういった大会をひとつ目標にしながら強化をし 、先ほど申し上げました通り、Aチームに何かあった場合は、すぐに選手がいいコンディションの中で戦えるようなバックアップ体制もキープしながら、今シーズンも戦ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

>> 会見・コメントのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事

コメント

Sorry, the comment form is closed at this time.

トラックバック