2024-03-06 15:44 追加
倉敷・大島杏花主将「V3はチームの垣根を越えて分かち合えるリーグでした。アタッカーに優しいセッターになっていきたい」 V3女子
V3女子優勝・倉敷会見コメント
V女子
バレーボールV3女子で優勝を果たした倉敷アブレイズの会見コメントをお届けする。
倉敷はシーズン最終戦でアルテミス北海道と対戦。フルセットの熱戦を制してリーグ優勝を確定させた。
倉敷とアルテミスは最終戦を残して、勝利数でアルテミスが1つ上回り、ポイントで双方が並んでいた。つまり、最後に勝った方が優勝、という状況であった。
コメントは最終日のアルテミス戦後をベースとし、前日のヴィアティン戦の内容も交えて構成している。
倉敷 3(19-25、25-19、19-25、25-23、15-10)2 アルテミス
●大島杏花主将(セッター)
まず応援してくださったファンの皆さん、支えてくださったチームのみんなにお礼を言いたいです。
今シーズンはキャプテンという役割を任せてもらいました。正直、その役目に自信がない状態でスタートした1年間でしたが、みんなのおかげで結果を出すことができました。
最初で最後のV3女子でしたが、倉敷アブレイズという名前を全国に広めることができたんじゃないかなと思っています。
今日の自分のプレーは全然納得がいくものではなかったですし、このシーズン、最初から最後までみんなに助けてもらいました。このチームだからこそ戦いきることができました。誰一人欠けることなくシーズンを終えることができたので、本当に感謝しかないです。
●河村美穂選手(ミドルブロッカー)
今シーズン、前半戦は連勝が続いたのでチームとしてもすごく良い雰囲気で進むことができていました。
でも、中盤からは負けが続いてしまって、そうなるとやっぱり「どうしよう」って空気にもなってしまったのですけれども、そこから全員で頑張って切り替えていくことができました。
今日の試合で勝つことができて本当に良かったです。
ーー大島主将に。優勝が決まった瞬間は?
大島:バスが乱れて、私が(苦しい状態で)トスを上げて、それをミホ(河村選手)が決めてくれました。
ここからまたラリーが長く続くと思っていたので、びっくりはしました。正直、頭の中が真っ白で決まった瞬間っていうのはよく覚えていないですね(笑)
みんながコートの中に集まってきて、そこで「ああ、良かった」という気持ちでいっぱいになりました。
ーー最終戦が優勝決定戦になりました。
大島:試合を楽しむことをテーマにしていましたが、ブロック&ディグがうまく機能したと思います。私も自由にアタッカーにトスを持っていくことができたので、自分たちのやりたいことができた試合だったと思います。
ーー今シーズンの総括は?
大島:多分、私たちが優勝するとは誰も考えてなかったと思います(笑)
初めての舞台をみんなが楽しむことができましたし、試合に向かって行く全員の気持ちが一番強かったから私たちが勝てたのだと思います。
それができたのも私たちだけの力ではなくて、ホームゲームをはじめ、応援に来てくださった皆さんの声援があったからです。すごく力になりました。本当にありがとうございます。
ーー河村選手に。最後の1点を決めましたね。
河村:自分が一番びっくりしました。まさか最後の1点を決めることになるなんて。
ーートスが自分のところに来る予感は?
河村:自分でも呼んではいたのですけれども、レフトに上がるんだろうな、と。
でもパスが少し乱れてしまって、そこからちょっと短いトスになってボールが私の正面にきました。「打てる」と思ってスパイクに行きました。
ーー大島主将に。どういう狙いのトスだった?
大島:正直、私もレフトに上げようと思っていました(笑) でも、後ろ向きの態勢だったので、とにかく上げて誰か決めてくれ、と。ミホが決めてくれて良かったです。
ーー河村選手に。決まった後の感想は?
河村:相手チームがボールを弾いた瞬間は自分でも呆然としていて…相手のコートをただ見ることしかできませんでした。
振り返るとチームのみんなが駆け寄ってきてくれて。
「あ、勝ったんや」
って。
ーーチームの、V3の歴史に残る1打になりました。
河村:めちゃめちゃ嬉しいです。
ーー大島主将に。倉敷アブレイズは我々にとっても未知数のチームでした。他チームにはVリーグ経験者もいます。そういった中に入って戦うことに関してはどのような気持ちだった?
大島:不安はたくさんありましたが、それ以上にワクワクが強かったです。Vリーグは夢の舞台だったので、早くやりたいっていう気持ちで大会に臨みました。
連勝していく中で自信もつきましたし、自分たちがやってきたことが間違ってなかったんだって感じることもできました。
苦しい展開もたくさんあったのですけれども、優勝という形でみんなに良い報告ができました。今はホッとしています。
ーー試合中の喜びの表現もいつも以上に大きく感じました。やっぱり今日はいつもとは違った?
大島:感情が先走った部分はたくさんありましたね。でも、キャプテンとしてやっぱり気持ちは前に出さなければと思っていました。
ーープレーヤーとして、どういうセッターに成長していきたい?
大島:アタッカーに優しいセッターになりたいなって思っています。甘いという意味じゃなくて、アタッカーが打ちやすいトスであったり、そういう状況を作れるセッターになりたいなと思っています。
私の身長を活かして攻撃もしていきたいですね。私が点を取ることによって、アタッカーが良い状況になるのを理想に描いています。
ーーツーは得意?
大島:武器ではありますが、リーグが始まる時はまだ得意とは言えませんでした。終盤にはだいぶ自信がつきました。
ーー倉敷のバレーはどういうバレー? これからみんなに何を見せていきたい?
大島:私たちのチームは身長があるわけではないので、みんなでつないでいくことを大切にしています。
「ボールを落とさなければ負けない」
その気持ちを忘れずに、誰か一人が点を取るのではなくて、みんなで戦っていくチームでありたいと思っています。
ーー試合後にV3の全4チームで記念撮影をしましたが、その感想は?
大島:このリーグで良かったと思いました。V3だったからこそ、垣根を超えてみんなで分かち合うことができたと思います。
もちろん、私たちが優勝できた陰には悔しい思いをされている方もいると思います。でも、それを表に出さずにみんなで祝福してくれました。その優しさを本当に心から感じました。このリーグで良かったなと思いました。
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