2018-02-02 18:11 追加
越境バレーボーラー・梅野聡【後編】日本のバレー界のために僕は頑張るよ
海外プレーヤーインタビュー
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今季、スウェーデンのヒュルテ・ハルムスタッドでプレーしている元東レアローズのセッター、梅野聡選手にお話を伺っています。後編はスウェーデンの印象と今後のキャリアなどについてお聞きしました。
――スウェーデンのバレーの印象は?
やっぱり日本のように毎回ギリギリの試合展開があるわけではないので、僕を応援してくれてる人が見る分には全くいいと思うんですけど、普通の一般の人が見た時に、え?って思うプレーもあるかもしれませんね。でも、それで海外に行く人の価値を下げたくないんですよ。スウェーデンでは今のレベルが当たり前なんで。僕自身は今やってることに誇りはありますけど、正直日本と比べるとなと、やっぱりちょっと物足りないと思う方もいると思います。ですが、レベルは国によって様々だと思います。
――でもスウェーデン選手は身体能力は高いですよね。
高い! いやー、高い! 持ってるものは凄いと思います。今村さんの記事にも書いてあったんですけど、街歩いててもクソでかいんですよ。こいつら一生懸命やったらまマジか勝てねえわ、っていうくらい。で、パスが上手いんですよ、意外と、でかいのに。それがちょっと衝撃的でしたね。きれいに返ってくるんです。日本も上手いですけど、スェーデン選手も意外と大きいくせに上手い、それはこっちにきてちょっとびっくりましたね。しっかり持ってくるし、しっかり運んでくるんですよ、だから今まで抱いてた固定観念が変わりましたよ。なんだ外人もパス巧いんじゃん!ってびっくりしました。
――スウェーデンという国の印象は?
スウェーデンはいい国だと思います。治安もいいですね、ここ(ハルムスタッド)はすごく栄えてる方なんですよ。まあまあ大きな市なんで。ここの施設も新しいんですよ、5,6年前に立ったみたいな。ここ隣に卓球場があるんです、見ましたか? 今年の4月に大会があって、水谷君とか張本君とか来ますよ。ワールドチャンピオンシップって書いてありました。だからちょっと行って、写真いいですか?って言って(笑)。
――楽しんでますね。
楽しんでます! 普通に楽しいです! なんか日本では楽しんじゃいけないんじゃないかって思ってたんですよ、バレーボールに集中しなきゃいけないっていうか、バレーボールでお金もらってるから、バレーボールだけに集中しなきゃいけないって思ってたんですけど。もともとそれがもう間違いだったんですよね。今はそれが間違いだったって気づいたんですけど、日本にいた時は何してても、例えばどっかに遊びに行っても、バレーのことを考えてなくちゃいけないんだとか、僕の性格上そうだったんですよ。
――ストイックだったんですね?
かといって、めちゃめちゃ練習するとか突き詰めるとかはなかったんですけど、とりあえず考えすぎる性格だったんで、そういう風に集中しなきゃいけないって思ってたんです。けど、でもこっち来て、例えばご飯食べるときは楽しく食べるとか、奥さんと話したりして楽しく食べるとかやってみると、こう、脳の中のオン・オフがしっかりできるようになったんですよ。日本でもよく言うじゃないですか「オン・オフ大事だよ」とか、けどよく分かんなかったんですよ。そんなメリハリ付けれるようなもんかな?って思ってたんですけど、でもこっち来てオンオフのあり方っていうのをしっかり自分の体で覚えました。切り替え方をしっかり学べたのは、僕が今充実した生活を送れてる要因の一つだと思っています。すごく大事だなと。大事だっていう人の気持ちが分かりました。
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