2018-09-10 12:00 追加
古賀太一郎「みんながチームとしてガッチリとスクラムを組めれば、一次リーグは突破できる」
古賀太一郎選手ミニインタビュー
全日本代表 男子
いよいよ開幕した世界選手権男子大会。直前に開催された記者会見時に行った、リベロ・古賀太一郎選手のミニインタビューをお届けする。
――韓国戦を振り返って。
試合を通して、僕自身、自分の反省もするものの、チームがどう回っているかの方が比重は大きくて、チームとしてはちょっと課題が多かったです。というのも、サイドアウトが自分大会たちのキーになるところなのですが、そこがちょっといつも以上に苦戦して、それはレセプションもそうですし、コンビの簡単なミスとかもあったので、そのあたりはちょっと完成度という面では、あの時点ではまだ満足の行くものではなかったかなと思います。
――その次の中国戦はどうでしたか。
中国に行って、(中国は)韓国より強いチームですが、レセプションはチーム全体としても安定していたものの、相手のデカいブロックに対して真ん中(からの攻撃)が上手く機能していなかったり、っていうまた新たな課題が出てきて。今まではミドルとパイプをメインでやってきたんですけど、そこでちょっとミドルがいつも以上の数字が出せていなかったので、そこは今ひとつの課題として世界選手権に向けて取り組んでいるところです。
――中国ブロッカーの真ん中からの攻撃に対するマークが厳しかったのですか。
そうですね、真ん中に対してマークが厳しかったですね。まあ裏を返せばサイドのマークが薄くなっていたのですが、その状況でサイドに散らすのではなく、ミドルをどう通すかというのが自分たちの課題になるから。ミドルに対しての期待感はスタッフ側からも凄いあると思いますし、そのためにはいいパスを返さないといけないし、ディグもあげないといけない。みんなが機能しないと真ん中も通らないと思います。
――古賀選手個人としては調子はいかがですか。
そうですね、ネーションズリーグ明けてから怪我もあって、そこから2か月くらい時間があって、徐々にではあるんですけど、感覚しかり膝の調子しかり、すべてこの世界選手権には間に合うようにスタッフと協力しながらここまで挑めてきてるので、まあいいパフォーマンスが出せています。
――この後フィンランド代表と親善試合をされるそうなのですが、フィンランド代表にはフィンランドリーグ時代に一緒にプレーした選手がいるのですか。
一緒にプレーした選手はほとんど引退というか代表ではプレーしてないですね。だから(フィンランド代表が)どんなチームか、どのくらいのレベルかもちょっとクエスチョンマークですね。
――なぜそもそも直前合宿がフィンランドなのでしょうか。
それはちょっとわからないです。
――世界選手権は1次リーグから強豪国ばかりで厳しい戦いが続くかと思いますが。
1次リーグ突破は、自分たちの力を絶対に発揮しないといけない。6割7割の力で突破できるようなグループではないですし、ほんとに上手く、例えばネーションズリーグの自分たちが強豪に勝ったときくらいの、誰かが調子いいのにひとりだけだとたぶん難しいですし、みんながチームとしてガッチリとスクラムを組めれば突破できる。でもそうじゃないと絶対あのグループで勝ち残れないと思います。
――そういう意味では初戦のイタリア戦は大事になってくるのでしょうか。
いや、自分は初戦に振り回される必要はないと思います。結局2戦目からの試合を4つ勝てばいいだけなので。イタリアとどう上手くいこうと上手くいかまいとそこで踊らされるのは、自分らの世界選手権のグループ突破にってなったときに、なんか足枷になる、何かしらの邪念が入ってくる可能性があるので。自分としては別個で考えた方がいいと思います。イタリア戦はイタリア戦で、あと4つをしっかり取る。というのは自分の持って行き方ですけど。イタリアがグループ内では1番強いのもありますしね(笑)。やれないことはないんでしょうけど、ただそれで色々踊らされるのはよくないと思います。
聞き手:堤敏樹
写真:黒羽白
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