2026-07-22 13:17 追加
VNLファイナルラウンド、女子準々決勝は日本対主力3人を欠き、苦しいブラジル
VNL女子準々決勝はブラジルと対戦
Others / 全日本代表 女子

高さとパワーのあるスパイクでチームを引っ張るOHアナ・クリスティーナ。写真:Volleyball World
ネーションズリーグのファイナルラウンド、準々決勝は、ブラジル対日本(予選ラウンド3位対6位)になった。間近の第3週でも対戦があり、結果はブラジル3―1日本だった。その他の試合は、アメリカ対中国(1位対開催国、9位)、イタリア対オランダ(2位対7位)、トルコ対カナダ(4位対5位)。
■主力にけがが相次ぐブラジル
キャプテンのOHガビは、毎年第2週か第3週から参戦しているが、クラブチームで痛めた肋骨とは別に腰痛も発症し、治療、リハビリのため今年は全休となった。既に回復に向かい、しばらくコートを離れているため現在は筋力トレーニングを中心に、9月の南米選手権に照準を合わせている。6月末の練習中に好調だったOPタイナラがひざ上の腱損傷で離脱。そしてさらに悪い事に第3週の最終戦で、ブロック部門トップのMBジュリアが膝の靱帯断裂と、ファイナルラウンドを前に主力3人が欠ける事態となった。
■ブラジルの高さともろさを見せた第3週
第3週のブラジル対日本では、本来OHのアナ・クリスティーナがOPに入り、控えの若手エレーナが代わりにOHスタメンに入った。かつてない高さのチーム編成になったが、やはり急造のポジションだけにどこかぎくしゃくした感じは否めなかった。攻撃も単調で、ブロックのフォローや誰が2段トスをあげるのかなどつなぎの部分でもたついたが、高いブロックとパワーでなんとか乗り切った様に見えた。
同じ週のブラジル対タイでは、ブラジルは控えメンバーで試合に臨むが、OHエレーナがサーブで徹底して狙われ崩され、なす術もないもろさを見せた。タイのサーブポイントが9本に対し、ブラジルは1本。ブロック本数でも6対4とタイが上回った。加えて、ブラジルが崩れ3本目をネット際に返せば、タイは目の前のブロックを臆せず、スピードあるクイックで切り返し点を重ねた。セットカウント0-3と、ブラジルの完敗であった。

高さでは引けを取らないが、レセプションの弱さを露呈してしまったOHエレーナ(15番)。写真:Volleyball World
■万全の準備はできている(ブラジル協会のインタビューより)
主力が欠けるアクシデントはあったが、OHベーグマンとOPロザマリアは、「日本滞在中そしてマカオに来てから、ファイナルラウンドに向けて万全の準備ができています」と自信をみせる。ロザマリアは、「各試合を振り返り、反省点を洗い出し、個々がレベルアップすると同時に、チームとして何が最適であり、どう適応していくかに重点をおきました」と言う。ロザマリアとエレーナもOH、OP両サイドができるので、誰がどのポジションに入っても大丈夫ということだろう。ギマラエス監督は、日本の高い技術と正確性を称えたうえで、「ブラジルのディフェンスを機能させるには、まずは良いサーブを打つ必要があります。長い厳しい試合になるでしょうが、ミスを最小限に抑え、自分たちの最高の力を出さなくてはいけません」と日本戦に向けて語った。

日本はブラジルのレセプションを崩せるか。OHベーグマンとアナ・クリスティーナ(右)、コート脇はギマラエス監督。写真:Volleyball World
準々決勝では、第3週と同じスタメンではなく、恐らくOHを本来のアナ・クリスティーナ、ベーグマンに戻し、OPロザマリア、MBジアナ、ロレーナ、Sロベルタ、Lマルセーリという布陣になるだろう。負傷したMBジュリアのブロックは1試合平均3.50本だった。ロレーナは今まではワンポイントの起用が多く、まだまだ準々決勝の様な大一番での経験が少ない。日本としては、高さに臆することなく、挑んでいきたい。
日本が大逆転を演じたポーランド戦では、MBの島村春世選手が尻上がりに調子を上げていった。ブラジルのサーブのレセプションが短くなっては、MBが使いにくい。序盤で離されないように、レセプションをしっかり入れ、どのポジションからも仕掛けて、プレッシャーをかけていきたい。

スタメンが予想されるMBロレーナ(左)とジアナ。写真:Volleyball World
取材: 唐木田 真里子
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