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インタビュー

2015-02-11 10:00 追加

越境バレーボーラー 川口太一 イタリアでの経験を活かしてチームでのポジション争いに勝ちたい

モデナに練習生として帯同中の川口太一選手インタビュー

SV男子

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豊田合成トレフェルサに今年度入社した川口太一選手は、1月から3ヶ月、星城高校時代のチームメイトだった石川祐希選手が留学しているモデナに、練習生として帯同している。ただし、石川の所属するA1ではなく、セリエBの下部チームにだ。試合には出場できず、練習に参加する形となる。

―今回のモデナ留学のいきさつを教えてください。

先に石川がモデナに行くのが決まっていました。モデナは若手育成を中心にやっているという事で、僕のチームには今(古賀兄弟と川口の)リベロが3人いて、試合に出れるのは2人まで。1人、現状僕が試合に出る事ができないので、モデナさんが良かったらうちの練習生として受け入れますよという話になったんです。

―B1というのは知っていました?

最初はB1で練習して徐々にA1の方の練習に参加するという話で、今週からたぶん少しずつA1の方に練習参加できる。B1でもコミュニケーションだったり、学ぶ事はたくさんあるので自分としてはA1、B1限らず良い経験だと感じています。

モデナの体育館にて

モデナの体育館にて

―公式の試合には出られないわけですが、それでも来ようと思った理由は?

試合に出れないというのは僕の今の技術だと、豊田合成でも試合に出られる確率はすごく低いと思うので、それであれば海外でやれるチャンスというのは少ないと思うし、このチャンスをいただけたのは、自分の人生のどこかでためになる事だと思うので、来ることにしました。

―イタリアは初めてですか?

はい。

―何もかもが初体験?

はい、もう全部が初めての経験です。

―実際にモデナにきてみてどうでしたか? 街もチームも。

街もチームも選手もスタッフも、すごく暖かく歓迎してくれました。本当にみんな優しくて、日本ではあまり見られないコミュニケーションに関する積極性がイタリアなのかなと感じました。

―こちらではどんな一日を過ごしてますか?

今はA1の練習に参加できないので、午前中はフリー。練習を見にきたりとか買い物、自転車でどこかにでかけたりとか。夕方くらいからB1の練習に参加する感じです。

―オフは何をしてるのでしょう?

ちょっと遠くへ出かけてみたりしています。せっかくイタリアへ来てるので、イタリアの文化に触れるというのも大切な事ですから、ミラノとかベネツィアとかいろんなところへ。

―ベネツィアはどうでした?

そのときちょうど雨で、でもすごい綺麗でした。

星城時代のチームメイトである石川祐希選手と

星城時代のチームメイトである石川祐希選手と

―石川君がいるから行こうと思ったところはちょっとあります?

最初はやっぱり心強いというか、一人で行くよりは心強いなというのはありましたけど。海外にくるのであれば一人で来て、自分だけの力でいろんな事をしてみたかったという願望もありました。日本の人に頼らずに、一人でいろんな事に挑戦してみたいなって。

―二人でこちらに来てどんな話をしたりしていますか? 一緒のチームではやれないけど練習はそのうちできるようになるのでしょうか?

たぶんそうです。日本とモデナの違いがあるわけで、何が違うんだろう? とか日本とどこが違うから強いんだろう? とかやっぱりバレーボールの話をしますね。

―セリエA1のトップレベルチームの試合や練習を見て率直に何を感じましたか?

みんなそれぞれ自分のプレイスタイルを持っている。日本のような皆が力を合わせてというよりは、個人個人が持っているすべての力を発揮してそれがひとつになるというか、最初からチームではなくて、まずは個人がやっているという風な印象ですね。

―今までセリエの映像を見た事は?

映像はあります。

―こちらのプレイでこれはすごいというのはありましたか?

ある程度こういうバレーなんだなというイメージを持っていたのですけど、実際生で練習見たり試合見たりするといろいろ違うところがあって。

―どんなところが違いました?

A1のフランスの選手をみていても型がない。後ろ向いて打ったりとか。絶対日本では見られないプレイというのを見る事ができて、すごくびっくりしました。こういうのもあるんだなと幅が広がりましたね。

トレーニングルームで指導を受けているところ

トレーニングルームで指導を受けているところ

―モデナのリベロはイタリア代表ですが、川口君の目から見てどうですか?

僕が偉そうに上から言うのもなんなんですけど、速いボールとかに対しては凄い反応がよいし、コントロールも出来ているっていう印象があるんですけど、細かいボールコントロールや、2段トスとかちょっとしたところをセッターに持っていくところとかは、日本の方が意識してやっているので、そういう所は日本は負けていないんじゃないかなとと思いました。

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