2013-07-17 13:06 追加
古田史郎選手インタビュー
東レアローズを退団し北海道札幌に拠点を移した古田史郎選手。その近況や今後の目標についてお話を伺った。
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2012年9月30日東レアローズを退部(退社)し、北海道札幌市に拠点を移した古田史郎選手。
近況や今後の目標について、現在主に練習をしている北海学園大学にてお話を伺いました。
(取材日:2013年7月8日)
-地元函館での試合(6月30日・国体北海道予選。北海道クラブから出場)おつかれさまでした。
5月末頃から状態がすごく悪くなっちゃって、函館前の3週間、ほとんど体を動かせない状態だったんです。試合の前日にスパイクを1ヶ月ぶりくらいに打って、ぶっつけ本番で試合をして。アドレナリンと薬が効けばどうにかなるかなー、と思ったんですが、期待に応えられなくって…
地元で試合があるのでがんばろうかなと思って……函館じゃなかったら、たぶん出てなかったと思います。
-東レを退部・退社されて、札幌に拠点を置くこととなった経緯をお聞かせください
まず、東レにはたいへんお世話になったんですが、(怪我などがあって)期待に応えられない状態になり、いろいろなことが重なってしまい、ちょっと違うかな……と自分の中で凄く葛藤がありました。
チームにはお世話になっているし、なんとか立て直したいと思ったのですが、中途半端な自分が中途半端なままチームにいてみんなに迷惑をかけるだけだし……(それは思い上がりだ、とは言われたのですが)と、正直、なんとなくその場所にいる、という状況に開き直れない自分がいたんです。
そんな自分自身に自分自身が魅力を感じなくなって、ワクワクできなくなってしまって。
なんとなくそこにいて、怪我治して、プレーするようにしてがんばって、と。それが自分の色なのかなってすごい疑問に感じたまま過ごしつつ、そういうもんなんだ、と割り切ってやっていた自分がずっといたので、それを払拭するのは今だ、というか、たまたまそういうのがいろいろ重なったことで、辞める、という決断に至りました。
先に何があるか、これからどうなるかがわからない、という不安があり、バレーをこれからもやるのかわからない、という気持ちになったのですが、徐々に自分の中でやっていこうという気持ちになってきました。その中で、バレーボールで海外へ挑戦したい、というよりは、(まず)自分の価値観を見つめなおしたい、ぶちこわしてみたい、という、(どちらかというと漠然と)海外へ行こうと、いう気持ちにどんどんどんどんなっていきました。
札幌に来た経緯というのも、札幌で何があるかわからないというところからで、「どうなるかわからない」という状況になったときに、自分がどんなリアクションをするのかな、というところにわくわくしたというのが一番の理由だったと思います。
-東レでの3シーズン(内定時含む)を通して、学生時代から変化したのはどんなことだったのですか
バレーボール人生の中で、大学までというのは、ほんとに好きなようにやらせてもらってわがままもしてたのですが、社会人になって、組織というものに対しての自分の認識が甘かったことを痛感しました。
東レというチームに入って、社会の厳しさだとか、ほんとの集団、組織というものに入ってみて……やっぱり、浮きますよね……そのなかで自分の個性というか自分らしさを出していくのが難しかったです。
組織の中で、理屈じゃない部分、理不尽だと思う部分について、以前受け容れられなかったようなことを、だんだん「そんなもんなんだ」と物わかりよく納得する、ということが続いてしまっていました。
怪我が2-3年目と続いてしまったなかで、結局自分の本意じゃない中で、その状況を受け容れちゃって……だんだん楽しくなくなっちゃったんです。
-ミドルブロッカーをやるようになったのもその頃ですよね…知ったときはとても驚いた記憶があるのですが
肩をこわして、肩が全然上がらなくなっちゃって、その中でできること、ということでミドルをやらせてもらいました。
それはそれで自分のキャリアの中でいい経験にはなったのですが……正直……難しかったです!ミドルというポジションに僕自身こだわりがなかったし。ただ、周囲からミドルとして期待されたり求められたりするし、それに応えたいと思っちゃうし。
そんな中で自分がどうしたらいいかわからなくなりながら、自分の持ち味を磨いていこうとするにあたり、どうしても……中途半端になってしまったといえば中途半端になってしまったな、と思って。それも全部自分の認識の甘さが原因だったとは思うのですが、もう少しちゃんと考えてれば…と思ったところでした。
-なんだか、ちょっと答えにくいことをお聞きしてしまいましたね…
いやいやとんでもないですよー。札幌に来て、過ごしていく中で、そこについての考え方も変わってきましたし。
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