2023-09-23 08:13 追加
関菜々巳・「私はミドルや真ん中のバックローが決まるとノッてくることを忘れていた」パリ五輪予選/W杯 ベルギー戦コメント
パリ五輪予選/W杯 ベルギー戦 関菜々巳 コメント
全日本代表 女子
09月22日に国立代々木競技場第一体育館(東京都)で行われたFIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023日本vsベルギー戦後の関菜々巳選手コメントをお届けする。

■関菜々巳選手(セッター)
――今日の試合のミドルブロッカーのセットの組み立てについて。
関:ずっとB(クイック)が決まっていたのでそこをベースに組み立てていました。
――大会が進むにつれての自身のできについて。
関:自分自身が納得いくところが出ていません。「何かが違う」という感覚がありました。
中道(瞳)さん(元日本代表セッター・先シーズン迄関選手が所属する東レアローズのコーチを務めた)が来てくれて対プエルトリコ、ブルガリアの2戦見てくれたのですが、私はミドルや真ん中のバックロー(バックアタック)が決まるとノッてこれるはずだと言ってくれました。
確かにそれを忘れていたなというのがありました。レフトにあまり打数を偏らせられない、ライトをしっかり機能させなきゃというところに頭がいって自分の持ち味を忘れていました。
今日はミドルのところから組み立てられればと思っていました。
――先制点を(ミドルブロッカーの)山田(二千華)選手が決めたが最初から決めていたのか
関:いえ。決めていないです。
――ベルギーは高いブロックが特徴だがどのように臨んだか?
関:ミドルブロッカーの(マルリース)ヤンセンス選手のブロックが脅威だと思いました。
映像を見ている中では両サイドがアンテナに開いていること(スプレッド)が多かったのでミドルの人とB(クイック)のターン方向はいけそうだという話をしていました。
そこが最初から機能していたかなと思います。
――VNLでは試合の後半ミドルブロッカーを使えなくなっていたと思うが?
関:凄く(練習を)やりこんできました。クイックに関してはセッターの責任が大きいです。
サイドに上げて決まらなかったら自分の責任ではないという逃げの気持ちがありました。
大会前にやりこんできたことによって試合終盤になっても一つの選択肢として残っているのが大きいです。
――第1セットの最後の場面で井上(愛里沙)選手に多くセット(トス)を上げたが信頼をしている面があるか?
関:ショウマさん(井上選手)が決まっていたのもあります。
相手のブロックの付き方もB(クイック)が決まっていたのでS1(セッターがバックライトのローテーション)で(相手のミドルブロッカーがレフト側に寄っていたので1枚で)ライトにいたのでライト(S1ではライトからの攻撃をするのは井上選手)を使っていたという相手との関係もあります。

――相手のブロックと駆け引きはできたか?
関:今までの試合の中では一番(相手が)見えたかなと思います。
VNLが終わった後に練習ゲームで相手のブロックが見えるようになっていました。
大会が始まると相手のブロックが見えずに感覚だけで組み立てていました。
いい時は相手が見えます。今日は(第3セット)点差が離れていたので余裕ができて相手のブロックを見ることができながら試合ができました。
――ベルギーに(エースのブリット)ヘルボッツ選手がいないことで精神的に楽になったか?
関:ユーロではヘルボッツ選手がいない中でトルコといい試合をしていたり(1-3で敗戦したが最終セットは30-32だった)
逆にエースがいない分チームが団結しているところはあると思っていました。
ですので侮ってい入ませんでした。その中で第1セットを(接戦の中28-26で)取れたことが大きかったです。
――大会通じて以前の大会よりセットをゆっくり目に高く上げているように外から見えているが意識はしているか?
関:トスの速度を遅くしようというのはありませんが、Aパスが入ったらある程度の速度で入っていると思います。
パスが割れた時にしっかり打ち切れるトスを意識しながら上げています。
――その取り組みにより成績に繋がっているか?
関:自分としてはパスが割れた時にトスが近くなってしまうところがあるので修正していきたいです。
――残り2戦の抱負を。
関:最後の3連戦が山場で(1戦目のベルギーにはこの試合で勝利)、その中で残りの2戦(トルコ、ブラジル)のためにやっています。
常に(古賀)紗理那さんが言っているチームで勝つというところをここで表現しないといけないと思います。
1人1人が自分の役割を認識してチームのために戦っていきたいです。
――2チームともブロックがいいが意識するところは?
関:その中でも弱いところはあると思うのでそこから攻めていきたいです。
写真:黒羽白
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