2026-06-23 13:44 追加
【独占取材】イタリア代表監督、巨匠フリオ・ベラスコが語る「金メダルの真実」と、日本男子バレーへ贈る“最高の一手”
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敵ながら舌を巻いた「日本のディフェンス」
イタリアメディアに対しても、近年における日本バレーの戦術的洗練さを高く評価してきたベラスコだが、今回のインタビューではよりディテールに踏み込んだ。
「本当にディフェンスが固いチームだ。リベロ(山本智大ら)が素晴らしいのはもちろん、リベロ以外の選手も『ボールを絶対にコートに落としてはならない』という意識で統一されている。敵ながら、日本のディフェンスには舌を巻いたよ。日本は身体的なハンディキャップを、世界のどの国よりも高い戦術理解度と、信じられないほどの守備・カバーリングの質で補っている。彼らのプレースタイルは、バレーボールというスポーツの本質(ボールを床に落とさない)を体現している。
今の日本(特に男子)は、単に『粘り強いチーム』ではない。サーブとパイプ(バックアタック)、そしてセッターのトスディストリビューション(配球)のスピードが組み合わさっており、戦術的に非常に洗練されている。まともに付き合えば、どの世界のトップチームであっても神経をすり減らされる国だ」
しかし、昨シーズン(2025年)の日本男子代表の成績は、ネーションズリーグ(VNL)の表彰台や五輪での躍進を経て高まりすぎた周りの期待に応えられたものとは言えなかった。特に世界バレーでは、なんと1次ラウンドで敗退してしまった。ベラスコの率いたイタリア女子は、パリ五輪に続いて金メダルを獲得したにも関わらず、だ。
新監督や新たなメンバーとの間で、理想的なケミストリー(化学反応)が生まれきらなかったようだとベラスコは分析する。
「でも、日本が本来はもっとポテンシャルがあるチームであることは私がよく知っている」
2026年、最大のライバル「イラン」とロベルト・ピアッツァの脅威
日本男子にとって、今年(2026年)最も重要な大会は、母国・日本で開催されるアジア選手権(各大陸選手権)となる。ベラスコは「万全の準備をするべきだ」と警鐘を鳴らす。なぜなら、日本の前に立ちはだかる最大のライバルは、かつてベラスコ自身が指揮を執り、アジアの絶対王者に育て上げた「イラン」だからだ。
現在のイラン代表を率いるのは、2025-26シーズンまでイタリア・セリエAのミラノで監督を務めていたロベルト・ピアッツァ。ここに対戦の構図を複雑にする決定的な要素がある。
「彼はミラノで何年もプレーしていた石川祐希や大塚達宣のことをとても良く知っている。彼らの特徴、癖、システムを熟知しているピアッツァの存在は、日本にとってちょっとした脅威になるだろうね」
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