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バレーボールマガジン>インタビュー>【独占取材】イタリア代表監督、巨匠フリオ・ベラスコが語る「金メダルの真実」と、日本男子バレーへ贈る“最高の一手”

インタビュー

2026-06-23 13:44 追加

【独占取材】イタリア代表監督、巨匠フリオ・ベラスコが語る「金メダルの真実」と、日本男子バレーへ贈る“最高の一手”

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ベラスコの代表選抜の基準と練習方法
「私が代表メンバーを選抜する基準は、彼女たち、彼らが所属するチームで十分試合に出て、力を発揮できているかどうかが最も大きい」とベラスコは言う。「所属するチームで十分力を発揮できないようであれば、代表での厳しい戦いに勝ち抜けないだろうからね」。とはいえ、例えばマットアンダーソンや石川祐希のような存在はまた別かもしれない、とアメリカや日本の事情にも理解を見せた。「彼らはこれまで十二分に代表での実力を発揮してきて、代表としての実力があることは自明の理だからね。彼らの経験値も無視はできない。今言ったことは、若い戦力や中堅の戦力の話だ」とウィンク。

「あとは、代表に限らず私の練習方法だけど、長時間すぎるのはよくないと考えている。バレーボールはジャンプ競技で、故障と常に表裏一体だ。選手たちの集中力を喪わせず、十分なコンディションを整えることが最善だと思う。私の練習はとても短いよ。あと、アドバイスも一度にたくさんしすぎないように気をつけている。アドバイスを10個しても、された方は10個すべてを一度に満足できるほど向上させるのは無理だ。いくつか重要な点に絞って指導している。特に代表のようにいろんなチームから集まって、いわば『寄せ集め』のチームの場合、短期間でチームを一つの方向に向かせることが大事だと思うね」。

「ロス五輪では、お互いに一番美しい輝きのメダルを」
かつて、日本男子代表の監督公募にベラスコが応募したことは、バレー界では有名な逸話だ。
「私が過去に日本代表の監督に応募したとき、そのまま就任させてくれたら……ということは、今はもう言わないよ。私のフィロソフィーや練習方法を学んだスタッフ(ライアンら)が、日本にはすでにいるわけだからね」
そう言って笑う巨匠に、最後に2028年ロサンゼルス五輪への展望を聞いた。ベラスコ自身、2026年シーズンは「若い才能を試す技術的実験室」としてVNLで少し冒険(若手起用)をしつつ、秋の大陸選手権(欧州選手権)にピークを合わせるという。
「私は世界選手権では何度も金メダルを取ったし、五輪の金メダルも同じで、それらのうちの一つだと思っていた。でも、世間的な見方は違うようだね。オリンピックの金メダルは特別らしい(笑)。日本はイタリアよりも先に五輪で金メダルを獲得している(1972年ミュンヘン)けれど、それはかなり前のことだよね。

お互いに、全く新たな挑戦として、次のロス五輪ではメダルを狙おうじゃないか。もちろん、我々(イタリア女子)は一番美しい輝きのメダルを狙うよ。健闘を祈る」

バレーボールの歴史を創り続ける男の言葉には、自国チームへの絶対的な自信と、日本バレーの未来への深い期待が込められていた。秋の大陸選手権、そして2年後のロサンゼルスへ。ベラスコの哲学は、形を変えて日本バレーの血肉となれるだろうか。そのヒントは、確かに巨匠自身から示された。
(2026年3月、イタリアにてインタビュー)

取材:中西美雁
写真:volleyballworld ライアン・マサジェディ


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