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会見・コメント

2026-08-28 12:10 追加

西田有志「日本代表で戦う重みと覚悟」――試練を経て掴んだメンタリティと家族への感謝

西田有志 囲み取材コメント

全日本代表 男子

8月18日、味の素ナショナルトレーニングセンターでバレーボール男子日本代表の囲み取材が行われ、オポジットの西田有志が取材に応じた。ロサンゼルスオリンピックの出場権がかかるアジア選手権を見据え、チームの課題や自身のメンタル、代表活動への想い、そして支えとなる家族への感謝を語った。

ロス五輪の切符がかかるアジア選手権について

── アジア選手権で対戦する中国について、警戒すべき点やどう戦っていきたいかを教えてください。

西田: 中国はVNL(ネーションズリーグ)のファイナルラウンドでも対戦しましたが、非常に力強いチームです。監督が変わってからフロアディフェンスのレベルも高くなっていますし、ブロックも素晴らしいものがあります。

ただ、相手に意識を向けすぎるのではなく、「自分たちがどういうバレーをしたいか」を優先し、主導権を握って戦うことが大切です。相手のホームという環境や勢いに乗せないためにも、自分たちのペースで進めていくことが鍵になります。

── ライバルであるイランについての印象はいかがですか?

西田: 僕らが前回対戦した時は(主力のオポジットの)Amin Esmailnejadが出場していませんでしたが、次に対戦するとなれば彼やサイドの攻撃枚数が増えてくると予想しています。

いかに相手の数値を下げ、自分たちのパフォーマンス数値を上げられるか。自分たちが常に優位に立てる展開を作り、メンタル的にも上回って戦い続けることがこの大会の鍵になってくると思っています。

── 決勝まで3連戦などハードな日程が続きますが、スケジュール面での難しさは感じていますか?

西田: 正直、そこは全く気にしていないです。SVリーグなどの連戦に比べたら問題ないですし、時間帯が大きく変わらなければリカバリーも十分間に合います。大会終盤に向けてコンディションをしっかり上げていければと思っています。

── 中国やイラン以外にも、アジアにはデータの少ない初対戦のチームも多く存在します。未知の相手に対してはどう臨みますか?

西田: スタッフ陣がデータを集めて相手のプレースタイルや組み立てを見せてくれますが、韓国代表にはフィリップ・ブラン前監督(現・韓国リーグのチームの監督)が指導した選手が入ってくるので、どんなスパイスを加えてチームを育てているのか楽しみな部分もあります。

データがない選手や不透明なチームに対しても、「相手がどう」ではなく、自分たちがどういう得点の取り方をするかにフォーカスすることが重要です。相手が誰であれ、自分たちのやるべきことを全力でやり尽くすだけです。

── オリンピック予選特有のプレッシャーや雰囲気については、どのように受け止めていますか?

西田: 大会ごとにレギュレーションが違うので難しさはありますが、絶対に手を抜くことはありません。過去にもエジプトにフルセットで敗れたり、フィンランドに苦戦したりと、難しい展開は常にすぐ隣にありました。

大事なのは「負けないこと」。勝ち方に固執するのではなく、泥臭くても勝ち切って切符を掴み取る。そのメンタリティを常に持ち、毎日の練習から必要なものを追求し、修正・改善していくサイクルを繰り返していきます。

一度離れて戻ってきた「日本代表の価値」とは

── 一度代表活動から離れ、再びコートに戻ってきた中で、改めて「日本代表のやりがい」や「価値」をどのように感じていますか?

西田: フランスでベンチアウト(出場機会を逃す)していた時期などに「自分のために時間を使いたい」と思うこともありました。でも、客観的に見た時に、日本代表ほど世界中から愛されているチームはないと実感したんです。アウェイのフランス戦でも日本への声援が響き渡り、現地の方々まで日本を応援してくれる。そんなチームは他にありません。

日の丸を背負って戦う理由は、言葉を選ばずに言えば「名誉」そのものです。自分が自分として存在し、誇りを持ってプレーする姿を証明する場所。日本代表があるから自分がいるのではなく、「自分という選手がいるからこそ日本代表に貢献できる」という強い覚悟を持ってコートに立ち続けています。

家族・家庭の果たす癒し

── 代表活動や遠征が続く中、ご家族(妻・古賀紗理那さんとお子さん)や家庭の存在は西田選手にとってどのような影響を与えていますか?

西田: 自宅は唯一、完全に気を抜いてリフレッシュできる場所です。一歩外に出れば緊張感を持って過ごさなければなりませんが、家では本当に心が休まります。帰りを温かく迎えてくれる家族がいるからこそ、こうして全力でプレーできているので、心から感謝しています。

オフの期間は、家族全員で愛犬を連れて旅行に行ったり、家事も率先して行うようにしていました。張り詰めた生活の中で、ふっと息を抜ける時間を持てたことは本当に素晴らしい体験でしたし、だからこそ「この1日、この1分を無駄にできない」という思いで、一切手を抜かずにバレーボールと向き合えています。

写真:火野千鶴、坂本清

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