2026-09-12 12:57 追加
「変わることでチームのリズムを崩さない」途中出場で即結果を出す大塚達宣の覚悟と、連戦を見据えた“準備力”
大塚達宣 アジア選手権 準々決勝インド戦コメント
全日本代表 男子

9月11日、2028年ロサンゼルス五輪の出場権をかけた「バレーボール男子アジア選手権」決勝トーナメント準々決勝。日本代表はインドをストレートで下し、準決勝進出を決めた。
主力選手たちが順当な活躍を見せる中、このチームの層の厚さと強固な組織力を象徴していたのが、アウトサイドヒッターの大塚達宣だ。
前戦のオーストラリア戦では第3セットのスタートからコートに立ち、攻守にわたる存在感でストレート勝利を呼び寄せた大塚。この日のインド戦でも、求められた役割を完璧に遂行してみせた。
リリーフサーバーから試合締めくくりの前衛へ――コートに漂わせる抜群の対応力と安定感
試合途中にはリリーフサーバーとしてコートへ送り込まれ、鋭いサーブで相手の崩しとブレイクポイント獲得に貢献。さらに第3セットの終盤、勝利まであとわずかというマッチポイント間近の場面で、主将の石川祐希に代わって前衛に投入された。
入ってすぐのファーストサイドアウトで、練習通りという見事なスパイクを一発で決め、チームの勝利を確定させた。
変則的かつ短い出場時間の中で結果を残した大塚だが、試合後は冷静に自らの役割を振り返る。
「(リリーフサーブだけでなく)3セット目の最後のような展開でコートに入るケースは、これまであまり多くはありませんでした。もちろん点差はありましたけど、チームとして良い締めくくりをして明日に繋げるためにも、それまでに積み上げてきた良いリズムを崩さないこと、そして良い方向に変えていくことが自分に求められていると思っていました。コートに入ったことでチームのリズムが悪くなってしまうのが一番良くない。そこをしっかり全うできたのは、一つ良かった部分かなと思います」
前戦での長時間のプレーから一転、ピンポイントでの起用となったこの日。自身の状態についても「練習通りのスパイクの打ち方ができたので、そこは良かった」と手応えを口にした。
初の連戦、そして粘り強い韓国戦へ――「全員がもう一度最高のパフォーマンスを」
準決勝の相手は、中国を破り勢いに乗る韓国。大塚も相手の力と粘り強さを警戒しつつ、次戦への準備を見据える。
「韓国はすごく粘り強いバレーをしてここまで勝ち上がってきていますし、本当に力のあるチームです。僕たちにとっても、この大会で初めての連戦(※試合間の休息日がない日程)になります。体調面もそうですし、気持ちの部分も含めて、休める時間は短いかもしれませんが、その中で全員がもう一度良いパフォーマンスを出せるようにしっかり準備することが今一番大事だと思います」
コートに立つ時間が長くとも短くとも、自らのコンディションとメンタルを完璧に整え、チームの勝利のために最善を尽くす。
「しっかり早く帰って、ゆっくり休んで明日に備えたいです」
言葉少なに語るその表情には、どんな局面で送り出されてもチームを勝利へ導くという、頼もしいバックアップであり主力を脅かすアタッカーとしての強い覚悟が滲んでいた。
写真:VolleyballWorld
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