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会見・コメント

2026-09-12 13:18 追加

「自分がコートに立った試合は3-0で勝つ」リベロ小川智大が魅せる鋭い洞察力と、途切れない“繋ぎ”の意識

小川智大 アジア選手権 準々決勝インド戦コメント

全日本代表 男子

9月11日、2028年ロサンゼルス五輪の出場権がかかる「バレーボール男子アジア選手権」決勝トーナメント準々決勝。日本代表はインドをセットカウント3-0のストレートで退け、ベスト4進出を決めた。

試合を通じて日本の堅守を支え続けたのが、リベロの小川智大だ。守備の要としてコート奥深くに鎮座し、相手の攻撃を拾い上げるだけでなく、チームが苦しい場面で見せる「次への繋ぎ」の精度が光った。

ブロックフォローの意識を変えた洞察力――「いつもより少し前で詰めていた」

ストレート勝ちを収めたものの、第3セットにはインドの粘り強いバレーによって中盤にリードを許す展開もあった。しかし、日本は焦ることなくディフェンスから切り返し、再び点差を広げて押し切った。

試合後、小川は「3セット目に限らず、相手が良いバレーをした時は苦戦することもあります。でも、今日も自分がコートに出た試合を3-0で勝てているので、そこは非常にプラスなことだと思います」と静かに手応えを口にした。

この日、チーム全体として際立っていたのがスパイクフォローやディグ(スパイクレシーブ)の意識だ。特に被ブロック時のカバーについて問われると、小川はスパイカー心理と試合展開を冷静に分析した戦略を明かしてくれた。

「スパイカーがリスクを負って打ちにいくのか、あるいは点差や雰囲気を見てリバウンドを取りにいくのか。今日はスパイカーがあまりリスクをとらず、うまくリバウンドを取るプレーをしてくれていました。だからこそ、ブロックされたボールは絶対に拾いに行きたいという気持ちで、普段より少し前で(位置を)詰めて守っていました」

コート上の状況を瞬時に察知し、守備位置をわずかに前へと微調整する――。この繊細な判断力こそが、日本の連続失点を防ぎ、攻撃へのリズムを生み出す源泉となっている。

セッター不在の事態に気づいた一瞬の反応――アタックライン後ろからの即座のファインプレー


インド戦にて VolleyballWorld

小川の真骨頂は、レシーブだけに留まらない。2枚替えの途中でコート上にセッターが不在となり、オポジットが2人入るという変則的な状況下で、抜群のコートチェンジ察知能力とトス上げの対応力を見せた。

試合中、二段トスを上げた場面について振られると、「実は(2枚替えでセッターがコートから外れていたことに)交代した時は気づいていなくて……(笑)。上がったボールを追ったら、1本目を触ったのが深津さんじゃなくて(前衛の)藍だったので『あ、セッターがいない! 自分(が二段トスを上げる番)だ』と思って」と笑顔を交えて振り返る。

状況を即座に把握した小川は、アタックラインの後ろからジャンプしてライト側へ見事な二段トスを供給。これを見事に宮浦健人が決めきってみせた。

「前衛の攻撃枚数が変わったことも頭に入れて、宮浦にしっかり、少しふんわりとしたトスを上げれば何とかなると思って上げました。特別に合わせた練習をたくさんしていたわけではないですが、自然と練習通りのプレーができました」

コート上のイレギュラーを一瞬で察知し、長年の感覚と判断力で点数に結びつけたプレーは、まさに彼のコートIQの高さを示す瞬間だった。

準決勝・韓国戦へ「自分たちのバレーをしっかりやるだけ」

次戦の準決勝で激突するのは、中国との激闘を制して勢いに乗る宿敵・韓国だ。アジアの頂点、そしてその先にあるロサンゼルス五輪へ向けて、戦いはさらに熱を帯びていく。

「韓国の試合も見ていましたが、トーナメントに入って非常に良いバレーをしています。ですが、相手がどこであろうと自分たちのバレーをしっかりやるだけです。準備はできていますし、体調も気持ちもしっかり整えて、明日も勝ちにいきたいと思います」

自身が出場する試合では常にチームをストレート勝利へ導くという強い自負。最後方からチームを支える守護神・小川智大の存在が、日本代表の快進撃をしっかりと支えている。

写真:中西美雁、VolleyballWorld

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