2026-09-12 18:09 追加
主将・石川祐希の求心力と髙橋藍の「急成長」が引き寄せる勝利。ロラン・ティリ監督が語る過酷な日程で挑む準決勝・韓国戦への思い
ロラン・ティリ監督 アジア選手権 準々決勝インド戦コメント
全日本代表 男子

バレーボールアジア選手権の準々決勝・インド戦をストレートで勝利し、準決勝に駒を進めた男子日本代表。試合後のミックスゾーンに現れたロラン・ティリ監督は、コート上でチームを支えた選手たちの活躍を称えるとともに、過酷な日程の中で準決勝・韓国戦へ挑む決意を語った。
石川祐希のリーダーシップと、髙橋藍の「急成長」

チームを牽引する石川祐希主将(写真中央)。その後ろが急成長中の髙橋藍(写真:AVC)
第3セットの拮抗した展開でチーム全体の集中力が切れそうになる危うい場面もあった。しかし、そこを踏みとどまらせたのは主将・石川祐希のプレーだった。
ティリ監督は「途中でチーム全体の集中力の糸が切れそうになったタイミングで、石川はチームをまとめて、自ら率先してアグレッシブにプレーし、再びチームを軌道に乗せてくれた。キャプテンとして役割を全うしてくれた」と、苦しい場面でチームを牽引した大黒柱に深い信頼を寄せた。
また、サーブだけでなく攻守にわたって圧巻の存在感を見せている髙橋藍についても惜しみない賛辞を送る。サービスエースだけでなく、チームを引っ張る姿に指揮官の評価は高い。
「藍に関しては、サーブだけでなくてすべての分野で急成長中で、かなり上り調子。本当にチームを引っ張ってくれている存在だと感じています」
小川智大のトスアップについては、柔軟な連携を評価

コート内にセッターが不在時のトスアップも見事にこなしたリベロ・小川智大(写真:AVC)
西田有志にサーブが回ったところで、深津英臣に代わり、宮浦健人が入るフォーメーションではセッターが不在になるため、リベロの小川智大がセッター役に回って、宮浦にきれいなトスを上げるシーンが見られた。
この場面についてティリ監督は、コート上での柔軟な連携ができていたと振り返った。
「あの場面はサーブとブロックを強化する意図がありました。その場合、小川か髙橋(藍)のどちらかがトスを上げなければならないシチュエーションになります。状況に応じてどちらが上げるかわからない展開の中で、今回は小川が見事にその役割を果たしてくれました」
過酷な3連戦「選ぶ贅沢はない。目の前の1試合に全集中」

タイムアウト中に指示を伝えるロラン・ティリ監督(写真:VolleyballWorld)
大会後半の過酷な日程についても質問が及んだ。休む間もなく続く連戦に対し、ティリ監督は厳しい現実を受け止めつつ、視線を前へと向けた。
「私たちが休む日を選ぶような『贅沢』はできません。過酷なスケジュールですが、その日その日の試合に集中してやっていく。残り2試合ですが、ひとまず明日の試合に全集中したいと思っています」
次戦の相手は韓国に決定した。前日の中国戦で見せた相手の戦いぶりをしっかり分析している指揮官は、警戒感を露わにする。
「韓国に関しては、中国戦で本当に素晴らしい内容を見せてくれた。ポテンシャルはもちろん、力強さやアグレッシブさ、何でも持っている非常に良いチーム。明日はとても大変で、難しい試合になると思います」
チームの危機を救うキャプテンの求心力、進化を続ける若きエースの躍動、そして戦術に応じた高い対応力――。過酷なアジア選手権の頂点、ロサンゼルス五輪切符の獲得を見据え、日本代表は一戦一戦、確実に絆と強さを深めている。
写真:VolleyballWorld、AVC
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