2026-08-29 11:17 追加
「世界一速い攻撃に挑戦する、そしてスポーツを通じて命を支える」埼玉上尾メディックス 2026-27シーズン新体制発表会 SV女子
SV女子
■質疑応答

──メディックスのバレーとしてスピードを掲げられましたが、具体的にどういうバレーを目指しているのか?
大久保監督:昨シーズン8位の結果で終わりました。攻撃・アタックの部分で決めきれなかったところが、その順位につながっていると思います。 その中でスピードをコンセプトにした理由としては、誰か一人の力に頼るのではなくて、3人あるいは4人が同時多発的に速い攻撃を速いリズムで仕掛けていくことによって、相手のブロッカーが誰をマークしたらいいのか分からないというような状況を生み出せたら。その隙を縫って攻撃を決められたらと思っています。 例えば外国籍選手であったり、うちだと(オクム大庭冬美)ハウィとか山地梨菜に高いトスを放り上げてその個人技で点数を取っていくというよりは、ミドルも含めて、ミドルあるいは真ん中のパイプと両サイドのスピードアップというところで、相手のディフェンスを混乱させたいという意図です。
──スピードバレーですと打力が課題になってくるかと思いますが、スピードとパワーを兼ね備えていくことに対しては?
大久保監督:週3回のウエイトトレーニングで、まずベースとなる脚力、体幹の強さであったり(に取り組んでいる)。最後の一歩で爆発的にジャンプしてボールを叩けるというところを(目指して)少しずつ成長していきたいなと思っています。
──リベロに外国籍選手(ジダーパー・ナーワノン タイ代表)を入れた意図と期待することは?
大久保監督:リベロの役割として、サーブレシーブとディグに安定したものを期待しています。 なぜリベロに外国籍選手を呼んだのかということは、チャッチュオン・モクシー選手(同タイ代表)にも来てもらうというところで、体の健康と心の健康を2人で保っていって欲しいという思いがあります。 我々が掲げる「シーズンを通して健康に過ごしていく」という意味で、同じアジア圏ではありますけれども、やっぱり文化的な違いがありますし、母国語で話せるパートナーがいるというのは(大事です)。
──金田選手に。対戦していたメディックスのイメージと実際に加わっての印象は。チームからどういう期待を受けているか?
金田:前チームの時に抱いていた印象は「すごく元気なチーム」。実際入ってみたら、元気の中にも繊細さだったり厳しさがあるなと感じています。 合流して1ヶ月経つのですが、私もより一層頑張らなければという気持ちが湧いています。 オフェンスだけじゃなくてディフェンスの部分でも期待されていると思うので、攻守ともに安定したプレーと、前チームで培ってきた上手さのある攻撃だったり、当たってからのもう少しの部分のディフェンス、オフェンスというものを実践しつつ、チームに伝えられたらいいなと思っています。
──選手獲得に大久保監督の希望も反映されているのか?
大久保監督:100%自分が決めたわけではないですが、全く何も言わなかったということもないです。

──スローガンに「新風」ということを打ち出した理由は?
山﨑代表:今までも埼玉上尾メディックスのいいところはもちろんたくさんあると思っています。ただ、それだけを続けていても、より強いチームにするのは難しいと思いましたので、フロント組織全体として変革するというところを目標として今回は「新風」というスローガンを掲げて、有言実行したいと思っています。
──SVリーグの方から定期的にガバナンスの指摘があったが、改善は進んでいる?
山﨑代表:改善計画書を作成いたしまして、その改善計画に則った実施と進捗が始まっております。
──集客面は?
山﨑代表:事務局側のスタッフを大幅に増強いたしまして、注力をしております。
──メディックスの一つの特徴として、金田選手をはじめ復帰の場としてメディックスに入る選手が多い。これはチームとしての補強戦略なのか、たまたまそういう話が来ているのか。
山﨑代表:うちのチームは練習とかプレーにおいて復帰しやすい環境にあるという認識です。選手間の口コミで「そういった面でもいいチームだよ」と言ってくれる方も多いようです。
そういったところから、現在の風土につながっているんじゃないかと感じております。

大久保監督:ロイ(黒後愛)がね、3シーズンメディックスで戦ってくれましたけれども、本当に最初来た時は練習もね(体調不良で)時々抜けたり、頭が痛かったり、めまいがしたり、そういうところがあったのですけれども、そこから見事に復活してくれました。
愛の口からオリンピックとか日本代表とかそういう言葉が聞けるようになっている。私も近くで見ていて非常に嬉しいです。
もちろん(移籍は)大きな戦力ダウンであることは間違いないのですけれども、彼女のその思い、挑戦する気持ちを受けて快く送り出してあげたいなと思っています。
彼女が3年間積み重ねた努力があって今があると思うんですけども、そこには高校の同級生だった山﨑のの花がいましたし、後輩の岩澤実育もいました。
そういった仲間や家族の力を借りながら、愛は少しずつ元気を取り戻していったんです。
彼女が来て2シーズン目、もう終盤順位が決まっていた頃です。
試合に負けて、愛がボロボロ泣いていた。「点数を決められなかった。自分は得点を取らないと、存在価値がない」と、自分を責めていたんですね。
順位が決まっていたのであとは消化試合だったんですけども、サラ・ロゾがね、私は彼女の気持ちがよくわかる。だから一緒に戦う(と言ってくれて)。
(岩崎)こよみもそうだし、キラ(山岸あかね)、佐藤優花、内瀬戸真実、みんなの思いを力に変えて、彼女は復活の道を辿ったと僕は思っています。
そういうストーリーから「メディックスはなんか楽しそうだ」「メディックスはみんなが元気になるな」と感じて欲しいですね。
入澤まい選手やハウィ選手をはじめとする移籍組が心の中でどう感じてアスリート生活を続けているか。こよみなら育児をしながら続けている。
そういった多様性というか、いろんな考えを持ったメンバーがバレーボールを愛する機会を与えたいと現場は思っています。
そんなこともあり、口コミというか、愛が元気になっているっていうのが(伝わって)、自分も復帰してみたいと思っている選手が集まる側面もあると思います。

──金田さんもそう思ったんですか?(やや誘導気味に)
金田選手:はい、思いました(笑)
──金田選手に。引退した後に個人指導とか、学生指導されていたっておっしゃっていましたが、具体的にどういうことを?
金田:引退して、私の中では、もうバレーボールは…と思っていた時期もあったのですけれども、今の自分を作り上げたものって何だろうって考えた時に、やっぱり中高お世話になった自分の母校に何か恩返しをしたいなと思って、引退後3ヶ月間、ボランティアで母校の高校・中学の指導をしていました。
子どもたちと触れ合う中で、バレーボールの楽しさだったり、指導の楽しさっていうのも徐々に芽生え始めてきました。そういったこともあり、中学校で6月まで指導をしていました。
その期間に個人指導だったり、違う学校、違うチームや小学生の指導もしていて、その中で(復帰の)お声がけをいただいたという状況です。
自分自身はプレーをしていないのですけれども、バレーボールとは離れてない生活で一年間過ごしていました。
撮影:堀江丈
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